オフィス退去時の原状回復費用相場とは？適切な費用を専門業者が解説

オフィスを移転・閉鎖する際に欠かせないのが、入居前の状態に戻すための「原状回復工事」です。
これは賃貸契約に基づくテナント側の義務であり、退去時には必ず対応しなければなりません。

この記事では、オフィス退去時の原状回復の費用相場・目安を解説します。

弊社（株式会社アクシス）は、千葉県木更津市を拠点とする原状回復工事会社です。賃貸住宅ではなく、テナント・オフィス・公共施設を専門に対応しております。

創業以来培ってきた専門知識と現場対応力を活かし、現場の状況やご希望に合わせた“安心・安全・一気通貫”の工事をご提供いたします。東京・千葉・神奈川県の原状回復工事を承っておりますので、どうぞお気軽にご相談いただけますと幸いです。

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なお、以下の記事では、テナント退去時における原状回復の責任範囲などを解説しています。

原状回復だけじゃない！オフィス退去でかかる費用一覧

オフィスの退去時には、原状回復工事以外にもさまざまな費用が発生します。
退去にかかる総費用を正確に把握するためには、工事費用だけでなく、手続き・運搬・解約などの付帯コストも含めて考えることが重要です。

以下は、オフィス退去時にかかる主な費用の一覧です。

費用の種類	内容	相場の目安
原状回復工事費用	入居前の状態に戻すための工事（壁紙・床材の張り替え、設備撤去など）	約2～4万円／坪（小規模～標準）、クロスの張り替え量産品（㎡／1,500〜1,800） ※仕様・設備量で上下
解約予告に伴う賃料	解約告知期間中に発生する家賃（通常1～3ヶ月分）	1～3ヶ月分（契約で規定）
引っ越し・搬出費用	オフィス家具・什器・書類などの運搬費用	約10～50万円（小～中規模） ※大規模は～100万円超も
廃棄処分費用	不要な家具・設備・機器の廃棄処理費用	約5～30万円（量・品目で変動）
電話・インターネット解約費用	回線撤去・契約解除に伴う費用	数千円～数万円（プロバイダ・工事有無で変動）
原状確認・立会い費用	管理会社やオーナー立会い時の確認にかかる費用	数千円～（物件により不要）

※上記は一般目安です。立地・夜間作業・上層階／地下の搬出条件・入居時の内装グレードなどによって金額は上下します。
※原状回復の坪単価や工事項目別の相場は、後述セクションで詳しく解説します。

このように、オフィス退去では「原状回復費用＋関連コスト」で総額が構成されます。家具の再利用や設備の買取、スケルトン状態での退去など、選択肢によって支出額は大きく変動するため、早めの計画と見積もりが大切です。

オフィス退去時における原状回復費用相場

オフィスの原状回復工事費用は、広さ・設備・内装のグレード・立地条件などによって大きく変動します。同じ面積でも、入居時の施工内容や設置設備の有無によって見積額が数十万円単位で異なるケースも少なくありません。

一般的なオフィス原状回復の相場は、以下の通りです。

規模	坪単価の目安	想定費用（例）
小規模オフィス（～10坪）	約3～5万円／坪	約30～50万円
中規模オフィス（10～30坪）	約2.5～4万円／坪	約50～120万円
大規模オフィス（30坪以上）	約2～3.5万円／坪	約100万円～

上記は一般的な目安であり、入居年数や建物の構造、退去条件によって実際の金額は前後します。特に築年数の古い物件や、入居時に大幅な内装変更を行なっている場合は、撤去範囲が広くなる分、費用が高くなりやすい傾向にあります。

また、東京都心などの商業ビルでは、作業時間の制限や搬出経路の確保といった条件により、人件費・運搬費が上乗せされることもあります。

このため、坪単価だけで判断せず、実際の施工範囲に応じた現地見積もりを依頼することが重要です。複数の業者に相見積もりを取ることで、過剰な費用を防ぎ、適正価格での工事が可能になります。

オフィス退去時における原状回復工事の費用相場【内容別】

オフィスの原状回復工事と一口に言っても、工事内容は多岐にわたります。
ここでは、代表的な工事項目ごとの費用相場をご紹介します。

工事項目	内容	費用の目安
壁・クロスの張り替え	壁紙の剥がし・下地処理・新規クロス張り替え	約800～1,500円／㎡
床材の張り替え	タイルカーペットやクッションフロアなどの張り替え	約2,000～4,000円／㎡
天井の補修・塗装	天井の汚れや破損部の補修、塗装の塗り直し	約1,000～2,500円／㎡
照明・空調設備の撤去	照明器具・エアコン・配線などの撤去	約3～10万円／台（規模による）
パーテーション・造作物の撤去	間仕切りや棚などの解体・処分	約5,000～10,000円／㎡
電気・通信設備の処理	配線撤去・コンセント原復など	約1～3万円／箇所
清掃・仕上げ作業	床・壁・窓・空調などの最終クリーニング	約500～1,000円／㎡

上記あくまで一般的な目安であり、素材や施工範囲、建物の構造によって費用は前後します。また、施工場所がビル上層階である場合や、夜間作業・短期間での対応が必要な場合などは、追加費用（人件費・搬出費・養生費など）が発生することもあります。

費用を見積もる際の注意点

どこまで原状に戻すかを事前に確認すること
（契約で「全面復旧」なのか「一部補修」で良いのかを明確に）
項目単価だけで比較しないこと
（見積書の内訳や作業範囲を確認し、内容が同じ条件かチェック）
撤去後の処理費用（廃材処分など）も必ず確認すること

こうした点を抑えておくことで、想定外の追加費用を防ぎ、適正価格で工事を進めることが可能になります。

オフィス退去時における原状回復工事の費用が高くなる理由と安くするコツ

原状回復工事の費用は、工事内容や物件条件によって大きく変動します。ここでは、費用が高くなりやすい理由と、コストを抑えるためのポイントを解説します。

費用が高くなる主な理由

入居時の内装仕様がハイグレード
デザイン性の高い内装材や造作を使用していると、撤去・復旧の手間が増え、費用が上がります。
設備や配線が多い
電気・空調・LANなどの設備が複雑な場合、撤去や復旧に専門技術が必要となり、工数が増加します。
施工範囲が広い・面積が大きい
単価が下がっても、面積が広ければ総額は高額になりやすくなります。
工期が短い・夜間作業が必要
ビルの管理規定やテナント入替スケジュールによっては、夜間・休日作業となり人件費が上がります。
ビルの立地・搬出条件が厳しい
上層階・地下・商業ビル内など、資材の搬入出が難しい現場は、作業コストが増加します。

費用を抑えるコツ

契約内容を再確認し、不要な工事を避ける
契約書の「原状回復義務」の範囲を確認し、撤去不要な設備まで工事しないようにしましょう。
複数社から見積もりを取り、比較検討する
2～3社に相見積もりを依頼することで、適正価格を見極めやすくなります。
早めに専門業者へ相談する
退去日が迫ってからの依頼はスケジュール調整が難しく、割高になるケースも。余裕を持った見積もり依頼がコスト削減につながります。
原状回復とスケルトン工事をまとめて依頼する
別々に発注するよりも、同一業者に依頼した方が管理・人件費が抑えられます。
設備や什器を再利用・買取してもらう
オフィス家具やパーテーションなどを再利用・売却できれば、その分コスト削減につながります。

このように、オフィスの原状回復費用は「条件・時期・依頼方法」で大きく変わるのが特徴です。早めの計画と正確な見積もり比較を行うことで、不要な出費を防ぎながらスムーズな退去を実現できます。

オフィス退去時の原状回復費用相場まとめ

オフィス退去時の原状回復工事は、契約に基づく義務であり、次の入居者への引き渡しを円滑に行うために欠かせない工程です。

費用相場の目安は1坪あたり約2～4万円が一般的ですが、内装仕様・設備・立地条件・スケジュールなどによって金額は大きく変動します。

この記事で解説したように、

原状回復以外にもさまざまな退去費用がかかる
面積や工事範囲によって単価が変動する
工期・設備・撤去条件によって費用が高くなるケースがある
契約内容を確認し、不要な工事を避けることでコスト削減が可能

といったポイントを抑えることで、無駄のないスムーズな退去を実現できます。

株式会社アクシスでは、オフィスや店舗・商業施設など、さまざまな現場での原状回復・スケルトン工事を多数手がけています。現地調査から見積もり、工事完了までワンストップで対応し、契約内容や管理規定に沿った最適な工事プランをご提案いたします。

「どこまで直せばいいのかわからない」「なるべく費用を抑えたい」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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